科学が支える子どもの被害防止
 
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プロジェクトのねらい
子どもの被害の測定と防犯活動の実証的基盤の確立

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子どもの被害の測定と防犯活動の実証的基盤の確立

信頼性と妥当性を備えた尺度によって子どもの犯罪被害の時間的・空間的分布を測定し、被害の情勢や地域社会・個々の住民の特性に即した、効果的で持続可能な対策を立案・評価する手法を確立する。

また、防犯NPO 関係者の情報共有のための携帯型GISツールの開発および防犯GISポータルサイトの構築、これらを用いた防犯教育プログラムの開発を行う。

これにより、犯罪から子どもを守る取り組みの実証的基盤の確立をめざす。


 
子どもの安全の取り組み

このプロジェクトでは、ファシリテータが中心となって地域住民などを巻き込みながら行われる取り組みの実践フロー提案します。

下の図は、上段に子どもの安全のためにファシリテータが行う実践のステップがフローチャートとしてまとめられています。また、下段には、それぞれのステップに対応するツールやマニュアルが示されています。


実践フローを大まかに説明すると、次のようになります。

  • ①まず最初に、ファシリテータは「理論を知る」というステップにおいて、本プロジェクトが提供する読み物を読むことにより、ルーティンアクティビティ理論を子どもの安全という文脈で理解します。
  • ②次に、ファシリテータは、「被害を知る」・「子どもを知る」というステップにおいて、地域住民らと協力して、本プロジェクトが提供するツールとマニュアルを活用しながら、危険なできごと調査と日常行動調査を行い、子どもの被害経験の実態と日常行動を把握します。このステップが重要な理由は、いかなる取り組みであっても、「ムリ・ムラ」なく効果的に行うためには、まず現状を踏まえることが必要だからです。
  • ③続いて、ファシリテータは、本プロジェクトが提供するツールを活用しながら、調査によって得られたデータを分析し、ワークショップを実施することで、地域住民との情報の共有や対策の立案を行います。対策の立案にあっては、地区特性を考慮することで、地域の実情に合った持続可能な取り組みにつなげることができると考えられます。